俺は愚痴と言い訳は口には出さない

イイ時期と悪い時期というのは交互にやってくる
 
昔の事で時効だろうけど、細かい所はボカシてカキコ
 
学生時代、塾講師のバイトをしてた
大手のフランチャイズ
俺は塾会社から派遣という形のバイトで、塾長は昼間は会計士・日が暮れたら塾長という事で授業に関してはノータッチという職場だった
何だかんだで4年間やった
時給3000円スタートで、毎年100円ずつ上がっていったのでとても美味しい・やりがいのあるバイトだった
俺が人前で話するのが苦痛じゃないのはこの4年間の経験があると思う(かといって得意という訳ではないw)
この4年間の塾講バイトで様々な事を学んだ
今の俺のベースを作ってくれた期間でもある
 
2年目の初めに後から採用された年上の講師にコマを奪われた事があった
1年目は5月の連休明けから中学1年2年の数学を担当し、そこそこ上手くやっていた
幸い生徒が増える事はあっても減る事はなかったので「じゃあ来年は受験生をお願いします」という話で新年度は3年理数・2年数学を担当するはずだった
ところが、新年度に採用された40代のおっさんに3年理数のコマを奪われました
後から聞いた話では40おっさんが「学生さんに受験生を任せるなんて無謀っすよwww」と塾長に吹き込み、いかに自分が優秀か延々と述べた結果、塾長は洗脳された orz
で、2年目は2年数学のコマのみというショボイ稼ぎの時期があった
 
正直、ムカついた
俺の方が慕われていると思っていたし、俺の方が上手い事やれる、(契約違反だが同時期に同地域で家庭教師もしていたので)俺の方がカテキョの情報も持っているし、俺が40おっさんよりも劣ってるのは経験だけだろうが、生徒からの信頼度では俺の方が上だ、なんで塾長は俺よりも昨日来た40おっさんを重用するのか・・・
その時は理解出来なかった
でも「では、お任せします」と二つ返事で承諾した もちろん心の奥底では失脚する事を願っていたw
 
 
そんな事をお袋に愚痴ったら「誰から給料貰ってるのか?給料くれる人の判断に従えないのなら辞めろ!1年続けたからっていい気になるな!」
そして「分不相応な事をする人は必ず躓くよ、アンタは任された事だけやりな、所詮バイトなんだしw」といった事を言われ目が覚めた
 
 
 
で、結論はその年度の塾の合格率は芳しくなかったwwwwwwwwwww
40おっさんは20年近く都会のガキを相手に商売してきたので、今まで通りやってみたらダメだったという単純な図式だw
田舎では公立志向が未だに根強い、私立に行くのは東大コースに行く奴か、公立に受からなかった奴だけなのだw
そこの所を40おっさんは読み違えていた
そして40おっさんは生徒を難関校に入れる事が自分の仕事だと思っていたようだ
田舎では階級意識が未だに根強い、親が中卒なら高校に行くなと躾けるし、親が高卒なら親と同じ高校に入れたがるし、親が大卒なら東大コースに入れたがる、親の階級と進学先はリンクしている そのリンクを断ち切るには余程のインセンティブが無いとガキは親の意思を受け継ぐのだ
そのリンクを断ち切るのは教師の仕事ではないし、塾の仕事でもない
 
そんなこんなもあり、教えていた生徒の一部が人生最初の選別の場で失敗したという事に幾分心が痛んだのだが内心「俺の塾内の評価に傷が付かなくて良かった」とホッとしたのも事実だw
そして不思議と俺が教えていた頃「コイツ大丈夫かな?」と思っていた生徒の一部も失敗していた 俺の予感もバカに出来ないな〜と思ったと同時に、俺が教えていたとしても、彼・彼女は受験に失敗していたかも知れない
兎にも角にも40おっさんの評判が下がり、相対的に俺の評価が上がったのは言うまでも無い(塾長からも保護者からも)
そして一部の生徒は辞めていた事も知った
40おっさんの授業に付いていけなくなったのか・本人に嫌気がさしたのか定かではないw
 
 
そんなワケで3年目4年目は中3のコマを任されるようになり、4年目は高1数学も任されるようになった
今は40のおっさんに感謝しているw 体を張って俺の良い反面教師になってくれたからw
 
 
この事で俺が学んだのは「出しゃばるとイイ事は無い」という事だ
 
40おっさんが塾長を洗脳した時期はコマが少なく不満だった
だが、そこで波風立たせたからといって俺の望んだ結果になる確立は低いだろうし、新たなトラブルの種が生まれて俺が困る事体になったかもしれない
それから俺は引く事を覚えた
今逆風だと感じたら、目の前の事だけしっかりやる事にしている
逆に、追い風だと感じたら思い切って動く
アイディアが良くても、時期が悪ければ受け入れられない可能性が高い、一時期のセガみたいな事になるw(経験から悪い時期ほどアイディアが浮かぶような気がする)
好況もあれば不況もあるわけだ イイ時期と悪い時期というのは交互にやってくる
悪い時期は何やってもダメだ じっと力を蓄えているのが一番だ
悪い時期に行動起しても良い結果にはならない
いつ良い時期が来てもイイように、知恵と経験を蓄えておくようにしている
任せられたら想定以上のパフォーマンスを発揮し、評価と信頼を得られるように
 
 
 
 
 
その2年目のショボイ稼ぎの時に中古の原付を買った
その際にバイク屋の隅っこに掛けられた額縁の中の言葉が当時の俺に突き刺さった
その棘は今でも刺さったままだ

「真剣ならば知恵が出て、半端ならば愚痴が出て、働かないのは言い訳ばかり」

愚痴や言い訳が出てきそうになったら、この言葉を思い出し、グッと飲み込む
この言葉はずっと俺の中に刺さったままだと思う